はじめに

CMT工法は、推進業界の中でも少し歩み方が違っているように見られているかも知れません。CMT工法の歴史は、先ず、圧気工法に着目し推進工法専用に低圧力、大風量のブロアーや容易に着脱可能なロックなどの設備機器開発から出発いたしました。「如何なる条件化の工事においても絶対失敗しない安全で、安心な工法」を開発のコンセプトとしたCMT工法は当時から施工が困難と言われた岩盤推進に挑戦してこれを克服し、さらにその技術を発展させて岩盤推進ばかりでは無く、超長距離推進や障害物撤去推進にも多くの実績を持つ現在のCMT工法を確立させました。

このように岩盤、玉石、障害物、超長距離へ対応するCMT工法の技術を今後必ず必要とされる改築推進工法の開発に用いるべく平成16年度より挑戦いたしております。

改築工法の条件

改築推進が計画される条件を考えますと、

(1)永年使用による自然劣化
(2)硫化水素等による急激劣化
(3)地震等による被害により使用不能

大きくこの3つの流れで改築推進は計画されます。今、CMT工法が開発する改築推進工法の分類は、回転破砕推進工法に属し、敷設方式は、一工程式で、施工時の下水流下方式はバイパス流下方式です。

対応性としては、
(1)取扱対象範囲は2000mm以下の下水道管
(2)新管の最小径800mmとします
(3)弛みおよび偏心量は管径の50%とします
(4)管種はA、B型管、旧型カラー管、推進管、コンクリート枕木敷設開削管、木製枕木敷設開削管、陶管等とします
(5)接続カラーがあるA型管、旧型カラー管はカラーの事前取り外し撤去を原則とします
(6)切刃の安定は土圧および空圧を基本とします

 

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