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CMT工法概要

玉石・砂礫地盤推進工法

特長1 超硬度の玉石混じり砂礫地盤の掘進ができます

砂礫地盤中の玉石は流水に晒されても風化しなかった岩石ですから、非常に硬くしかも粘り(剪断強度が大)のある岩質である事が普通です。

地方によって多少の誤差はありますが50%程度は250MN/m2を超える玉石です。よって、その掘削には非常に大きなトルクが必要で、φ800mm、φ1000mmの掘進機でこのトルクを得ることは難しい問題でした。

複合掘進機は岩盤掘削を原点に開発し、強力な掘削トルクを持っておりますので 300MN/m2の玉石を破砕します。また、ローラービットも玉石専用の特殊設計のものを使用することにより破砕が出来、掘進を可能としました。

特長2 管径より大きな転石・玉石も掘進ができます

複合掘進機は元来岩盤掘進機ですから、転石・玉石の大きさには全く問題なく掘進が可能です。

管径より大きな転石・玉石の掘進中は岩盤掘進の掘削速度で掘進します。

※転石の当たり方により半岩半土状況になり補助工法が必要な場合があります

特長3 緩い砂礫地盤内の玉石も地盤沈下なしに破砕掘進ができます

モノスリット工法による再充填

緩い砂礫地盤ではカッターヘッドで外周部の玉石を破砕すると周辺の緩い砂礫は切羽全面に崩れ込み、外周間隙を生じます。この間隙は地盤沈下の原因になります。

CMT 玉石・砂礫地盤推進システムではこのような地盤には限定泥土圧方式としてモノスリット工法を適用します。

複合掘進機先端のカッターヘッドに面板開口率2%前後の極端に小さな土砂取り込み口(モノスリット)を有するモノスリット型面板を取り付けます。当該工法ではモノスリット型面板の前に添加材(作泥材)を注入しながら玉石や礫を破砕します。

そして、添加材とよく練り混ぜられ、内部摩擦角が低下している砂礫や破砕礫を面板で切羽に押し付け、半径方向即ち、外周にひねり出し、カッター外周の間隙を再充填します。面板の押付力とモノスリットからの土砂・砂礫の取り込み量を制御することにより再充填の密度を高めることができます。

押付力による切羽制御は複合掘進機が強大なカッタートルクを持っているために可能であり、一般の掘進機においては大きな押付力に対抗する回転トルクを有していないため、カッターを回転させることができず、ひねり出しによる再充填は不可能です。

特長4 地下水位が管底以下の砂礫地盤でも水力排土掘進ができます

モノスリット工法による逸泥防止

砂礫地盤の透水係数は通常K=10-1~10-2cm/sec程度です。このような透水係数地盤で地下水位が推進管底以下の場合、一般の掘進機での水力排土機構は逸泥により機能しません。

CMT 玉石・砂礫地盤推進システムにおいては限定泥土圧方式としてモノスリット工法を適用します。切羽で添加材を加えて充分練り混ぜられた土砂を、小さな土砂取込口(モノスリット)からチャンバー内に取り込み、これを循環水に乗せて排土します。

切羽とチャンバーは小さなモノスリットのみで繋がっているため逸泥することなく水力排土が可能です。尚、透水係数が100~10-1cm/sec以上になれば薬液注入工法等による補助工法が必要になります。

その他のCMT推進システム

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施工実績

代表的な施工事例です。

改築推進工法

山口県宇部市

φ840mm

大中口径管改築推進工法

 

紹介動画あり

愛知県

愛知県豊橋市

φ1000mm×1448m

500R 3箇所,700R 4箇所

新潟県

新潟県

φ1350mm

可燃性ガス含有地盤
高土被り
山岳下 120m

神戸市

神戸市

φ1000mm×251m

障害物

地下鉄築造時の親杭

(H300×300-9本)

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